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Song of the surface of a lake

25×34.5cm Watercolor on paper 2023

淺井真至 Solo exhibition

「おはよう、出航です」

 

 

2023年11月23日(木・祝)~12月3日(日)
​時間:13:00〜19:00(金・土は20時まで)

場所:アートルーム企画室(東京都渋谷区広尾2-13-6)

東京メトロ広尾駅から徒歩8分
JR恵比寿駅から徒歩13分
都営バス06系統広尾一丁目バス停から徒歩1分

主催・企画:gallery ayatsumugi

協力:合同会社企画室

淺井真至の水彩画には、夜中におしゃべりを始めそうなキャラクターのようなモチーフが描かれています。長野の木彫りやこけしなど、民藝のアイテム、湖水や木々などの自然が、複合・融合的に画面に立ち現れ、水彩独特の水と色の揺らぎを用いて表現されています。

 

この夏、彼が暮らす信濃大町を訪れて、少し驚きました。街のそこここに、淺井の水彩画に現れるイメージのような長野独特の木彫りの彫刻があり、アトリエの中にはこけしやどこかのお土産物が、これまた水彩画から飛び出てきたように鎮座していたのです。創作と暮らしは「卵が先か、鶏が先か」。

 

「土地の暮らしの中から立ち上がるイメージが、人間を通じて表現されたものに目がいく」と淺井真至はいいます。祭りや伝統的な舞、方言、食べ物。風土といい表されるような事象です。一方​で、都会育ちの淺井の心象風景には、初期のファミコンがバグで乱れた画面やエイトビートの電子音もまた、等価に刻み込まれているのだといいます。

 

世界は二元論で語られがちです。実在するものとしての自然があり、それに相対するように、内在する精神があると。しかし、フッサールの「現象学」では、二元論を超えて、「経験に現れていること」を出発点にしています。ごく単純に例えてしまえば、ありのままに見てみれば、物としての自然と精神とは、相互共感のもとに物語をつむぐように存在しているのだという立場です。

 

淺井真至の制作もまた「ありのままに見る」を出発点にしています。色や形、そのものが持つ雰囲気、言語化されているもの、音。数々の事象を、共感覚で読み解き、自身と事象とのあいだに生まれ続けている小さな物語を描いているのです。

 

現在も淺井は長野県大町市で暮らしを営みながら、アトリエを構えて、アーティスト活動のみならず、原始感覚芸術祭や信濃大町あさひAIRの運営にも参画。大町に滞在するアーティストのサポートをしながら、共同制作などを通じて研鑽を続けています。

 

これまでは地方のアートプロジェクトを中心に活動を展開してきましたが、今年6月、東京吉祥寺のアートスペース「オンゴーイング」にて、遠藤一郎ディレクションで淺井裕介との共作などを展示し、高い評価を獲得しました。さらなる飛躍が期待できるアーティストです。

おはよう、出航です

どこまでが海で

どこまでが俺なのか

色は跳ね返って

眼球にぶち当たり

それがどんなものかを

いつからか決めたのに

次の瞬間にはそれは消えて

何の意味も無いのに

意味をつけて

壊れたわけでもなく

朝が来て、船を出す

見てないとき

となりの部屋があるのかすらわからないし

ただ、想像できる限り遠くまで 想像できる限り

遠くまで たくさんの人、景色、音、いろ、言葉

俺が消えたら

この世界は全部消えちゃうんだ

全部忘れちゃおう

どうせ色や形はまた飛んでくるんだ

淺井真至

■オープニングイベント
安土早紀子+淺井真至 弾き語り&ライブペインティング

11月23日(木・祝)17時〜
参加
費無料
詳細はこちら:http://ptix.at/YoJYoh

Startrail_logo.jpg

本展での販売作品には、スタートバーンが構築するブロックチェーンインフラ「Startrail」のNFTを発行します。

Shinji Asai Solo Exhibition "Good morning. We're off to sea."
Thursday November 23 - Sunday December 3, 2023
Time: 13:00 - 19:00(Fri ans Sat -20:00)

Venue: 2-13-6 Hiroo, Shibuya-ku, Tokyo

8 min. walk from Tokyo Metro Hiroo Station
13 min. walk from JR Ebisu Station
1 min. walk from Hiroo 1-chome bus stop on Toei bus line 06

Organized and ​curated by : gallery ayatsumugi

Cooperated by: KIKAKUSHITSU LLC. 

Artist

淺井真至(あさい しんじ)

1987年東京生まれ。横浜市立横浜総合高校卒。

美大に進学した姉と現在アーティストとして活躍する6歳上の兄・淺井祐介とともに、家中のチラシの裏面に絵を描く幼少期を送る。総合高校に進学し、鉄工所に就職。多重録音した音楽制作やドローイングの創作を続けており、喫茶店や電車の中や空き時間にはよく絵を描いていた。2年で鉄工所を退職をし別府へ。若手アーティストの梁山泊「清島アパート」で、本格的な創作活動をスタートさせた。2009年に別府現代芸術フェスバル混浴温泉世界にてアーティストデビュー。以降は、滞在制作などで共同生活を送る作家たちから刺激を受けつつ、地方のアートプロジェクトや地元横浜での制作・発表を続ける。2013年、原始感覚芸術祭参加をきっかけに長野県大町市に移住。芸術祭に集うアーティストとの交流と、信濃大町での暮らしからインスピレーションを受けた作品を制作している。代表作に北アルプス国際芸術祭「おもいでドライブイン」ほか。

https://mayowazu.wixsite.com/asaishinji

淺井真至 Solo exhibition 「おはよう、出航です」

2023年11月23日(木・祝)~12月3日(日)
​時間:13:00〜19:00(金・土は20時まで)

場所:アートルーム企画室(東京都渋谷区広尾2-13-6)

東京メトロ広尾駅から徒歩8分
JR恵比寿駅から徒歩13分
都営バス06系統広尾一丁目バス停から徒歩1分

主催・企画:gallery ayatsumugi

協力:合同会社企画室

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