1月に開催したgallery ayatsumugi 初の企画展が無事に終了しました。お越しいただいた皆さまと作品をお家にお迎えくださった皆さま、本当にありがとうございました。
会期後は溜まっていた書物の仕事に取り組んでいて、すっかりご報告が遅くなってしまいました。
会期中から現在まで、会場に足を運べなかった人からも、たくさんのエールをいただき、ありがたい限りです。今年はあと複数回、さらに展覧会を企画中ですので、折をみてまた案内をさせていただきます。
本展は水天宮スタジオのオーナーさんとのご縁で企画がはじまりました。水天宮のお宮がガラス張りの会場からよく見える立地と、新春の空気を残す1月に合わせて、3名の作家に声をかけました。残念ながら1名都合がつかず、2人展として開催することに。
展覧会名は「New Japanese Impressions 」。2人の作家がそれぞれ墨とあぶりの茶の一色のみで表現しているシックさと、自然の力と交感するかのような制作スタイルの共通点を、現代日本人の感性として社会に置いてみるのが、いま改めて面白いのではないかと思ったのです。
会場は訪日外国人にとっては、交通に便利なTCAT(東京シティエアターミナル)のすぐ近く。本来であれば国際人に文化の発信が可能なロケーションであることも、構想のイメージの中にありました。
たまたま水天宮スタジオのオーナーさんが所有していた和ダンスが、水川千春作品と相性が良く、展示に活用させてもらえたのも、展覧会全体の「新しい和」といったイメージに彩りを添えてくれました。
タイトルやキュレーションに関して、訪れた方々からそれぞれの感性で言葉にしてくれ、高評価をいただきました。とくに嬉しかったのはボディセラピストのLeeさんの感想でした。
芸術またはアートとは、
表現者あるいは表現物と、
鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、
精神的・感覚的な変動を得ようとする活動を表す
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また、水天宮に長年暮らしている女性から、「この街でこんな素敵な展覧会をしてくれてありがとう」と言葉をいただいたこと、作品を購入いただいた方と、納品日のご相談などをしていたら、「昨夜は作品を迎える前にと、部屋の掃除をしました」とメッセージをいただいたことも、とても嬉しい感想でした。
展覧会に足を運び、作品を購入するのは、とても能動的な行動です。縁を感じたり、たまたまタイミングがあったりといったシンクロニシティもありながら、最終的には、作品を前にした自分自身の感性に「YES」といえなければ、作品を迎え入れることはできません。
豊かさや平和とは、自分自身が美しいと感じることに、「YES」といい、行動する。そうした小さなことの繰り返しで拡大していくものなのだと感じます。多くの人が新鮮な美に触れられるアートの場づくりとして、今後も展覧会を続けてまいります。またお会いしましょう!
gallery ayatsumugi ディレクター
友川綾子
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